暑い日が続いたかと思えば、台風が近づいて涼しくなったり、不安定な気候が続いていますね。
みなさん体調は崩していませんか?

先日、夏風邪で食事が摂れない方が来局され、経口補水液について色々質問をいただいた際、この記事を書くことを思いつきました。
そこで、今回は“脱水”についてお話します。

脱水といえば、ぱっと頭に浮かぶのが熱中症だと思いますが、それ以外にも下痢や嘔吐、発熱時にも脱水になることがあります。
かくいう私も先日海外旅行に行き、何に当たったのか1週間以上下痢に悩まされています。
体が水分を欲しているのがすごくよくわかります。

脱水というと水分だけが体から失われるイメージがあると思いますが、同時にナトリウムなどのミネラルも一緒に出ていくことで、体内のミネラルバランスが崩れることで脱水症状になります。その結果、体温を調節できなくなったり、酸素や栄養が体にいきわたらなくなったりします。
そのため、脱水時にはミネラルも含んでいる経口補水液などを摂る必要があります。経口補水液は、薬局やドラッグストアでも手軽に買えますね。お子様にも飲みやすいよう、甘く味付けされたものもあります。
症状としては、初期だとめまいやふらつき、進行すると頭痛や悪心、さらにひどくなると意識障害やけいれんを起こすことがあります。

また、飲んだ水分は小腸で吸収されますが、小腸のナトリウムはぶどう糖と一緒に細胞内に吸収され、ナトリウムの腸からの吸収と共に水も腸から吸収されます。
したがって糖が含まれているほうが、ナトリウムと水の吸収はよくなります。

ただし、経口補水液は塩分を含んでいるため、水代わりにいくら飲んでもいいというわけではありません。
用量を守り、飲み過ぎには注意しましょう。